月をよく見ると、その表面にはうっすらと模様が見えます。これらの模様は、クレーター、海、丘、ドームなどの地形で、大きなものは肉眼でも見ることができます。双眼鏡や天体望遠鏡を使えば、さらに詳細な地形まで観察して楽しむことができます。
本書では月面の代表的な地形を紹介し、その特徴やでき方などを、写真とともに詳しく解説しています。実際に月を観察する際に分かりやすいよう、月齢に合わせて観察しやすい見どころを紹介しました。また、ふだん見ることのできない月の裏側についても、月探査衛星によって撮影された画像をもとに解説しています。
天文的視点と地学的視点の2つの視点から月を見て楽しめるように書かれたガイドブックで、「月を観察するための事典」ともいえる内容となっています。
※本書は、「月の地形ウオッチングガイド」をもとに、月の裏側についての項目追加、新たな写真掲載およびページのオールカラー化、最新情報を加えた改訂新版です。
著者紹介
白尾 元理(シラオ モトマロ)
東京大学理学系大学院修士課程終了。専門は火山地質学・惑星地質学。現在は写真家・サイエンスライター。著書に『火山全史』・『火山全景』『世界のおもしろ地形』『ゆかいなイラストですっきりわかる月のきほん』ほか多数。
書籍情報
著:白尾 元理
発売日:2018年08月06日
発行:誠文堂新光社
判型:A5/176頁
ISBN:978-4-416-71814-8