笠井トレーディングとビノテクノの共同開発による像の劣化を抑え、鮮明な像を実現したφ31.7mm差し込みの正立天頂プリズムです。大型アミチプリズムの稜線部分を避け、左右屋根型平面部のみを用いているため位相のずれや光条の影響を受けない像での観望が可能です。倍率を上げても像の劣化が少ないので、惑星や月などの高倍率観望も正立像で行うことができます。プリズムの全反射を用いて正立像にしているため像が明るく、淡い対象の観望にも適しています。プリズムの開口部はφ27.5mmあり、広角設計の接眼レンズでもケラレにくくなっています。光路長は109mmなので多くの鏡筒で合焦させることができます。2インチ天頂ミラーが対応する鏡筒であれば殆どの鏡筒で使用可能です。天体用だけでなく地上物の観望にも適しています。
光路図動画(512×512、mp4、888kb)
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アイピースホルダーが右側に付いた逆仕様でも販売しています。利き目や鏡筒、ファインダーとの位置関係によっては逆仕様の方が使い易い場合にこちらをお選びください。また、双眼望遠鏡用に通常仕様と逆仕様のセットでも特別価格で販売しています。お使いの環境に合わせてお選びください。上画像は通常仕様。
搭載しているアミチプリズムは横幅55mmの大型のもので、角度誤差5"以内の高い精度と優れた反射面の平面性をもちます。また、全面にブロードバンドマルチコートが施されているので透過率も高く、プリズムの全反射と相まって明瞭な像での観望をもたらしています。
筐体はブラックアノダイズ仕上げの硬質なアルミ合金による一体型六角形フレームを採用した堅牢なもので、重いアクセサリーを接続しても安心して使用できます。アイピースホルダーは真鍮リング締付式、31.7mmバレルは滑落防止のテーパー形状、バレル内面は全面施条+低反射黒色塗装、バレル先端にフィルターネジ装備と、使い易さにも配慮されています。
ご注意
重心位置の関係上鏡筒への取り付けはしっかりと行って下さい。極端にF値の小さな望遠鏡(F5など)の場合に球面収差が顕在化する場合があります。その場合は双眼装置用のエクステンダーレンズをバレル先端に装着することで収差を抑えることができます。
主な仕様 | ||
光路長 | 109mm | |
開口径 | φ27.5mm | |
望遠鏡への接続方法 | φ31.7mm差込 (φ31.7mm用フィルター装着可能) | |
適合接眼レンズ | φ31.7mm差し込みのもの | |
質量 | 660g |