Jiaxing Ruixing Optical Instrument社による非常に小さなアポクロマート屈折鏡筒です。口径30mm・焦点距離135mm・質量約370gの手のひらに載るほどの大きさながら、EDレンズ1枚を含む3枚玉対物レンズを採用することで色収差を抑えた鮮鋭な像を実現しています。3枚構成のフラットナーレンズを内蔵することによりAPS-Cサイズ周辺まで平坦な像での撮影が可能です。
筒先に31.7mm用のフィルターを取り付けられ、各種フィルターを用いた観測にも対応できます。接眼側にはM42P0.75のオスネジがあるので別売のカメラマウントを併用してAPS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼カメラなどを取り付けての撮影にも使用できます。31.7mmアイピースアダプターが付属しているので31.7mm差し込みのCMOSカメラを用いた電視観望やオートガイド、接眼レンズを取り付けての眼視観測などにも幅広く活用できます。
付属している鏡筒リング一体型ブラケットはビクセン製アリミゾ式ファインダー台座の規格に対応する脚となっており、ファインダーやガイド鏡として運用する場合には様々な鏡筒に搭載させることが可能です。ブラケット底面には1/4インチネジ穴も装備しているので、雲台等への搭載も簡単にできます。
上画像の接眼レンズ、カメラ、フィルター等は別売です。
主な仕様 | ||
有効径 | 30mm | |
焦点距離 | 135mm | |
口径比 | 1:4.5 | |
レンズ構成 | 対物3枚玉(1枚のEDレンズ含む)+3枚玉フラットナー | |
バックフォーカス | 55mm | |
鏡筒長 | 約113mm | |
質量 | 約370g(台座含む) | |
付属品 | 鏡筒バンド+ファインダーブラケット、31.7mm接眼アダプター |
※CMOSカメラ接続時のバックフォーカスにつきまして
本製品は接眼側後端のM42オスネジ部からセンサー面までの設計値が55mmです。若干のズレは許容できますが、大きくズレると無限遠にピントが出なかったり結像性能が悪化することがあります。付属の31.7mmスリーブアダプターは光路長約45mmです。以下の例をご参考に、バックフォーカス55mmに近づけた運用をお願いいたします。
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■設計値どおりのバックフォーカスにする方法
鏡筒側後端に「Tマウント/Tリング」を取り付け、一方のカメラ側には「マウントアダプター」を併用しておいて、一眼レフカメラと同じようにバヨネットで接続します。この方法ならばバックフォーカス55mmを実現できます。
■その他のリングで代用する方法
例:バックフォーカス17.5mmのCMOSカメラの場合
FMA135後端(M42オス)
→笠井トレーディング 42mmT2ネジ→36.4mmネジAD(光路長11mm)
→ビクセン 36.4→31.7AD (光路長27mm)
→カメラ(31.7スリーブ仕様、スリーブ先端にフィルター取付)
(一式で光路長約18mm)
これで合計光路長が約56mmとなり、設計の許容範囲内となります。
ご不明な点はご遠慮なくお問い合わせください。