筒先伸縮機構と直進ヘリコイドを採用した口径30mmの小型ファインダーです。接眼部は31.7mm差し込みとM42 P=0.75ネジでの接続に対応し、十字線入りの接眼レンズを取り付ければ光学ファインダーとして、オートガイダーを取り付ければガイド鏡として使用できます。2つの伸縮機構を持つことで全長を大きく変化させることができ、様々な焦点位置のオートガイダー等に対応できます。

鏡筒は口径30mm、焦点距離120mmのアクロマートレンズを採用しています。鏡筒部は外径45mmの肉厚な金属製を採用しています。対物側の伸縮機構は32mm摺動し、大まかなピント位置調整はこちらで行えます。接眼側は可能幅10mmの直進ヘリコイドになっており、精密ななピント位置調整が可能です。どちらも位置を固定できるストッパーネジを装備しています。

31.7mm差し込み部は真鍮リング固定式+固定ネジ2となっており、オートガイダー等を確実に固定できます。先端部外周にはM42 P=0.75オスネジもあり、ネジ込み式のオートガイダーの取り付けも可能です。対物レンズ枠先端にはM42P=0.75メスネジが切られているのでM42延長筒をフード代わりに取り付けることなどもできます。

支持リングは2本のリングに3本ずつ計6本のネジでで鏡筒を固定する方法を採用しており、向ける方向を微調整することができるようになっています。ガイド星が適した位置にいない場合や光学ファインダーとして使用する際の軸出しができます。調整ネジは一般的なファインダーで採用されているものより太いM6ネジを採用し、確実に固定させることができます。調整ネジ先端にはナイロンチップが埋め込まれているので鏡筒を傷付けることはありません。鏡筒との接続はビクセンファインダー規格のアリガタ金具で、様々な鏡筒に取り付けできます。




主な仕様
GuideFinder-30PH
有効径：30mm
焦点距離：120mm
口径比：1:4
鏡筒径：45mm
鏡筒長：113mm(最大伸長時155mm)
接眼部規格：φ31.7mm差込(真鍮リング締付式)、M42 P=0.75オスネジ
合焦機構：直進ヘリコイド(ストッパーネジ付)、筒先伸縮(ストッパーネジ付)
合焦ストローク：42mm(ヘリコイド10mm＋筒先伸縮32mm)
バックフォーカス調整範囲：+26mm〜-16mm
支持脚内径：φ50mm
支持リング：4mm厚/M6調整ネジ3本付×2
鏡筒取付規格：ビクセンファインダー規格アリガタ台座(長さ48mm)
支持脚台座底面から対物レンズ下端までの高さ：30mm
重量：338g(鏡筒部222g、支持脚116g)
付属品 ：前後キャップ




大型の屈折鏡筒に取り付ける場合などでは鏡筒バンド等で視界が遮られることがあります。ケラレを回避するために支持脚を延長し、背を高くできる仕様のものを2種類ご用意しています。お使いの環境に合わせてお選びください。

GuideFinder-30PH/15mm延長脚仕様

支持脚台座底面から対物レンズ下面までの高さ：45mm


GuideFinder-30PH/30mm延長脚仕様

支持脚台座底面から対物レンズ下面までの高さ：60mm